「ちぃ、また明日な!」


大きな声に、振り返る。


日焼けした肌、茶色くて短い髪、無邪気な笑顔。


そこには、僕のことを〝ちぃ〟と呼ぶ少年がいた。


幼稚園からの付き合いのそいつ。


まあ、要は幼なじみってやつで。


僕は腐れ縁だと思ってるけど。


そいつは何故だか、いつも気がついたら横にいる。


「また明日」