古雑誌の束に火をつけようとした人は声のした方向を向いた
なぜならこんな時間に人の声がするなんて思っていなかったからだ

「こんばんは、ねぇなんで古雑誌の束とライターと灯油持っているの?」
と黒パーカーと黒ズボンを着た人が火をつけようとした人に言った
文字にしたらこのようなことを言ったけど実際は声のトーンが上がったり下がったりで結構聞き取りづらい
火をつけようとした人はこの家に火をつけようとしたなんて言えるわけないので黙っていると

「さっきから様子を見てたけどなんで家に火をつけようとしたの?あなたにとってなにかその家にでも怨みあるの?」
と黒パーカーが言った
別に火をつけようとした人はこの家に怨みがあるわけでもなくただ単にイライラしていたから憂さ晴らしにと思っていたらしい

「お前とこの家、なにか関係あるのか?」
と火をつけようとした人が言うと黒パーカーは

「関係ないけどあなたの一時の感情でこの家の小さな幸せを奪うのは卑怯だと思ったからあなたにやめてもらいたくて声をかけたんだ」
と黒パーカーが言った
このときも声のトーンが上がったり下がったりで聞き取りづらい
また黒パーカーが口を開いた

「あなたが本当にこの家を放火したいのであれば私を倒したら放火していいよ」
と黒パーカーは火をつけようとした人に言った

「よし分かった」
と火をつけようとした人が言うと黒パーカーは指をパチンと鳴らした
すると2人の周りはドーム状なもので覆われた

「この中で勝負しよう、どちらかが負けたらこのドームは自動で消える私の能力は声を自由に変えれる能力と…」

と黒パーカーが言うとまた指をパチンと鳴らした

「あなたの能力をコピーすることができる」
と言った
そして戦いが始まった
能力が同じだったら決着がつかないんじゃないかと思ったが黒パーカーの能力のほうが上だったのと黒パーカーは他にも誰かの能力をコピー
して戦ったので数分後火をつけようとした人は地面に倒れていた
黒パーカーは火をつけようとした人の携帯電話をポケットから取り出し110を押した

「はい、警察です」
「あっ○○町で放火しようとした人を捕まえたので回収をお願いしまーす目印立てとくんで」
と言って電話を切った
今度は声のトーンが高すぎたので警察が聞き取れたか心配だがまぁ大丈夫だろう
黒パーカーは倒れている人の頭をひと撫でしてその場を去った

後ほど警察が来て火をつけようとした人に話しを聞いたら放火のことは認めたが誰にやられたかは覚えてないと言った