午後6時55分



「少し早かったかな」



唯には話を付けてあったから、別荘からはあっさり抜け出せた。



「風こんなに冷たかったっけ。
ちょっと服装間違えたかな」



さすがにノースリーブはまずかったかな。



陸くんからのメッセージ、急すぎて理解できないまま時間が経った。



今もまだソワソワしてて、二人きりなんて滅多にないから余計に緊張してる。



正直、一ヶ月の間でこんな陸くんのことを好きになるなんて思ってもなかったし仲良くなることさえ奇跡だったのに。



「お待たせ」