「なーつみ。元気ないじゃん」



「浩太...」



浩太なら分かってくれるかな?



「ねぇ、陸の指輪さ...」



「あ!俺もそれ思った。アレ、リーゼルの限定モデルだよね?」



「やっぱりそうだよね。彼女、いたんだね」



「俺も前々から陸は前の学校での恋を甘酸っぱく話してるからまさかって思って気にはなってたけど、それがそのまさか...」



「ちげーよ」



「陸くん...!」



「彼女なんかいねーよ。
浩太、お前も適当なこと言うな」



「ごめんごめん(笑)
てっきりそうなんだろうなって思って」



「彼女はいないしあげる相手もいねーよ。
ただ趣味で持ってるだけ。
唯たちに変な噂流すなよ?気まずくなるから」



まさか、聞いてるとは思わなかった...