「夏海〜!」



「ちょっと、叫ばないでよ人の名前」



「ごめんごめん」



廊下で当たり前のように私の名前を呼ぶ陸くん。



「陸くん、夏休みの予定何か決まった?」



「んっとねー、真紀先輩とご飯ぐらいかなぁ」



「真紀先輩と!?」



「そ、何か誘われちゃってさ」



真紀(まき)先輩は、この高校一可愛い人。



「夢でも真紀先輩は真紀先輩なんだ...」



「ん?どーした?」



「なんでもないよ」