『ちょっと、良太早くして! 学校に遅れちゃうんだけど。』 いつもの朝、 良太と学校に行くのが私の日課だ。 『そんなに、急かすんだったら、 先行きゃいいじゃん?』 と窓越しに言われた。 『そんなこといったって…!』 だって、私がいないと、 『学校遅刻していくじゃん! だから、それを防ぐために一緒に行ってるの! わかる?!』 というと、 『へぇ、へぇ、わかりましたよー。』 と適当に返事された。