「てっちゃん…」


『陽菜、好きだよ』


陽菜にとって、照彦は初めて想いが通じた初彼になった。


この時、陽菜は11才、照彦は22才。


丁度その時、ドアがノックされ、涼華が入って来た。


『入るわね。…珈琲淹れたから』


「涼華さん、私てっちゃんと付き合うことになりました」


『陽菜ちゃんを泣かせたら、私が許さないからね。陽菜ちゃん、良かったわね』


「ありがとうございます、涼華さん」


涼華はそう言い残し、部屋を出て行った。