私の朝の日課は、朝ごはんを食べ職場へ行く用意をし、通勤する。

まぁ、普通のサラリーマンと一緒。

彼氏いない歴=年齢の私には、彼氏なんて今もいない。

いや、違う。

彼氏はいたんだ。

人生に1回きりの人が。

その人の名前は、大原亮(おおはらりょう)。同期で、ちょっと大人っぽい、うちの初恋の人。

高校で知りあって、入学式に遅刻。

一目惚れしてしまったんだ。

宿泊オリエンテーションで、告白されて付き合って。

大学が違うくなって、お互い疎遠。

それから別れを告げられた。

みたいな感じ。

てか、こんなことしてたら遅刻遅刻。

と私は、家を飛び出した。

一人暮らしなので、もちろん部屋の鍵をしっかり閉めた。

ピロリン♪

「こんな時にだれよ?いったい。」

誰もいない家の前でそうつぶやきながら、スマホの画面を見た。

『悠真(ゆうしん)』

のLINEから1件入ってた。

とにかく、今は一大事。

電車にめったにしない駆け込み乗車をして、怒られないか。と心配になりながらも、次の駅の〈金井川〉についた。

そこから駆け足で、次の中央線に乗り、遅れないか。と心配になりながら2つ後の
〈尼の宮〉で降りた。

会社についたのは、ちょうど5分前。

「ふぅ。」とあんどのため息をつき、自分の指定場所へと行く。

場所は、第四者機関委員会。

私の仕事は基本デスクワークで、影の仕事だから、社長や、課長と言うおえらいさんからの呼び出しは基本受けない。

が、今日は違ったようだ。