藤堂書店の中に入れば、大学生アルバイトの一人の宗太さんが接客していた。
「藤堂さんは?」と言う一太の問いに、宗太さんが「中にいるぜ。」と答え、店先でのやり取りは最速終わりを迎え、居間の方へと通されることになった。
店先でお客さんたちに接客している藤堂さんの姿だけ見れれば良い、そんな小さな願いだったが、それは叶わず、部屋にまで上がり込む羽目になった。
もうこれは心臓が持たないなと覚悟を決めて、一太の後を追う。
「いっらしゃい、一太。っと、紗愛ちゃんも来てくれたんだね。」
長い前髪で隠れてるその顔も、3つ目のバタンまで開けてる白シャツから覗かせてる艶めかしい胸板も、声を発するたび上下する喉も、本をペラペラと捲るその指も、私を虜にして止まない。
ズカズカと卓袱台の前まで進み、ドカリと藤堂さんの前を陣取る一太。
どこに座るか思案してれば、「どこにでも掛けて。」と、藤堂さんから促された。
「藤堂さんは?」と言う一太の問いに、宗太さんが「中にいるぜ。」と答え、店先でのやり取りは最速終わりを迎え、居間の方へと通されることになった。
店先でお客さんたちに接客している藤堂さんの姿だけ見れれば良い、そんな小さな願いだったが、それは叶わず、部屋にまで上がり込む羽目になった。
もうこれは心臓が持たないなと覚悟を決めて、一太の後を追う。
「いっらしゃい、一太。っと、紗愛ちゃんも来てくれたんだね。」
長い前髪で隠れてるその顔も、3つ目のバタンまで開けてる白シャツから覗かせてる艶めかしい胸板も、声を発するたび上下する喉も、本をペラペラと捲るその指も、私を虜にして止まない。
ズカズカと卓袱台の前まで進み、ドカリと藤堂さんの前を陣取る一太。
どこに座るか思案してれば、「どこにでも掛けて。」と、藤堂さんから促された。