「ねぇ、一太?よく来たね、ここ。」

「あぁ。」

「私が泣いたら、一太、ここによく連れて来た。『ほら、紗愛!見てみろ!お日様が川に映ってキラキラしてる!お前はこの川面にみたいにキラキラしてなきゃ、ダメなんよ!!』って。」

「あぁ、そうだったな。」


徐に私は立ち上がり、、川面に向かって大声で叫んだ。




「私、高崎紗愛はぁ――――、藤堂陽助がぁ―――――、狂おしい程ぉ―――――、大好きなのぉ―――――!!!!!」


私は大きく肩で息をし、冷たい秋風が私の漆黒の髪と丈の短いスカートを揺らした。