「はーやーくー!!」
私が手を振ると、驚いている猿君と、吹き出した我妻君が見えた。
「ぶっ、くく……ハイハイ、行くから待ってろ」
「もう、我妻君笑うの禁止!」
だって、我妻君はきっと、私が小学生みたいにはしゃいでるのに笑ってる。
まぁ、かわりないくらい心の中では、はしゃいでるけど。
「そういえば、俺等5人じゃね?どういう風に乗んだよ?」
猿君が腕を組んで、困った顔をする。
「愛梨はまりあ様とですよ!!」
「何が楽しくてヤローと乗らなきゃならねぇの!」
私の腕に抱きついて離れない愛梨さんに、男の複雑な心情をさらけ出す猿君。
私は、我妻君と乗りたいなぁ……。
それで、「キャーッ」とかやってみたりしたら、私の事、可愛いって思ってくれ…。
「ミスパーフェクトは1人でも大丈夫だろ、飯島は怖がってるから、俺か猿の隣な」
ーガビーン
まさにこの効果音が頭の中で響いた。
私、飯島君に負けた??
うぅ、何でも出来てしまうミスパーフェクトの自分が辛い。