「その顔は、どうかと思うよ我妻君」

「お前、いい加減自覚しろよ?その顔の破壊力」


はたから聞けば、悪口の言い合いだ。

まぁ、人並みに整ってるのは分かってるよ。

だけど、これは生まれつきでどうしようも無いし…。


「心配んなって来てみればこれだ。待ち合わせ場所、分かんねーなら電話しろよな」


「しようとしましたとも。でも、その前に捕まっちゃった」


「ったく……ほら、こっちだ。手のかかるまりあ様」   

我妻君は私の手を引いて、待ち合わせの場所まで連れていってくれる。


なんか、自分が子供に戻ったみたいで恥ずかしい。

だけど、こんな風に手を引いてくれる我妻君、本当に面倒見いいよね。