「お前達が、勝手にエフェクトかけて見るからだろ。こいつは、ずっとこんな感じだったぞ」

「我妻君……」


我妻君は、私を変わった目で見る事はなかったもんね。

だからか、私も自然でいられた。


「ずるいです!愛梨もまりあ様と仲良くなりたい!これはもう、遊園地のハラハラ、ドキドキ大作戦に期待です!」


「だ、大作戦……」


なんだか、愛梨さんは何かを企んでるみたいだけど、明後日が凄く楽しみだ。


「そんじゃあ、詳しい集合場所はRINEグループでまた話そう」


もうじき昼休みが終わるので、我妻君の一言で、私達は撤収する事にした。


明後日、何を着ていこうとか、なにに乗ろうとか、今から胸を踊らせながら、教室へ戻った。