「あ、ありがとう」
我妻君から、スマホを受け取り、みんなで携帯を近づける。
「では、いきますよー」
そして、愛梨さんの掛け声でいっせいにフルフルした。
ーピロンッ♪
「おぉっ」
RINEの友だちのところに、両親以外の名前が追加される。
つい、感激して声を上げてしまった。
「ぷっくく、目キラキラしてんのな」
スマホを手に、感激している私を、我妻君が可笑しそうに見つめてくる。
「この機能、一生使わないと思ってたから、感激!」
「そうかよ、とりあえず落ち着け」
立ち上がって喜ぶ私を、我妻君が座らせる。
そんな私と我妻君を、みんなが見つめているのを知らず。