「でも、嬉しそうに見えるけど?」

「え……?」


我妻君は机に肘をついて、笑みを浮かべながら、私を見つめる。

その視線に、喜んでいた自分が恥ずかしくなった。

え、私そんなに顔に出やすかったかな??

友達と遊園地で喜ぶなんて、恥ずかしい。


「そうなのかも……」

「?まりあ様なら、お呼びの声かかり放題だろ」


不思議そうに私を見つめた我妻君に、私は苦笑いを返す。


「逆ね、みんな私を遠巻きに見るばっかり、友達と呼べる人なんて、この学園のどこにもいなかったよ……」


「っ!!」


我妻君は、私を見て目を見開く。

いけない、私今ちゃんと笑えてるかな。

我妻君の前だと、ポーカーフェイスも役に立たない。