「前から色な事に首突っ込んでたんだな、お前」

「む、仕方ないでしょ、行く先々に事件があるんだもの」


呆れたように私を見る我妻君にむくれる。

すると、我妻君が笑った。


「すげー顔。まりあ様も普通の女と変わらないってこったな」

「っ………」


そうだよ、私……普通の女の子と変わらないよ。

そうやって、対等に見てくれたのは、我妻君だけだったけど。


「まりあ様、まりあ様!お近づきの印に、私、まりあ様と遊びに行きたいです!」

「え??」

「じゃ、じゃーん!ずっと計画してたのです!まりあ様とデート!」


そう言って愛梨さんが取り出したのは、東京、お台場にある遊園地のチケット2枚。


「こ、これは……遊園地??」

「何っ!?俺も行きてーよー!!」


驚いている私に、猿くんが声を上げる。


これは、もしかして、もしかしなくても、友達と遊びに行く…というやつでは??


私は両手で胸を押さえる。

だめよ、まりあ。

ここでバンザイなんてしたら、私のキャラが崩壊する!!