「仕事です。彼氏はいなくても生きていけますけど、仕事がないと生きていけません。仕事に就くためにこれまでお金をかけてもらい、学業には励んできたのですから、彼氏をとっては親に顔向け出来ません」


「−−−ぶはっ!」


嗣永部長は突然お腹を抱えて笑い出した。


「笑っているところ悪いのですが、答えて欲しいです。仕事が進みません」


ようやく落ち着いたのか大きく深呼吸をした嗣永部長。


「そうだね。強いて言うなら…」


目尻の涙を拭いながらゆっくり答え出す。

「君みたいな人かな」