ー蒼空sideーー


ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー

俺はゆっくりと目をあけた。

グラウンドには、もう俺以外のSクラス全員が揃っていてこちらを凝視していた。

理由は伝説上の天使と悪魔が俺の隣にいるからだろう。

セフィとアルバは教科書に載っているくらい有名なのだ。

教科書に載っているのだから、当然みんな知っている。

だから、こちらの方を凝視しているのだ。

『二人とも挨拶してね。』

「では、私から。
私の名は、セフィと言います。
皆さん多分、ご存じだとおもいます。」

「次は、私。
私の名は、アルバと言います。
私のこともご存じですよね?」

「「「「「ゴゾンデス。」」」」」

何故か片言の日本語になっている。

先生「お、おま、え??
可笑しくない?え??
ってか蒼空強すぎだろぉぉぉぉ!!!!!!」

うるさいな。

呼び捨てかよ。

先生「学園長に報告だ!!」

え、、

なんで報告するの?

目立っちゃうじゃん...

ズドドドドドドド

うわっ

学園長が全力疾走でこっちに走ってきた。

学園長「蒼空くぅぅぅぅぅぅぅん!!!!!!
君、すごいことしちゃったね!?(嬉泣)」

テンションが異常に高いな。

学園長「全世界に緊急で報告したよ!!!
もう、君ってば本当に素晴らしいね!!!!」

は?

今、何て言った?

全世界に緊急で報告したよ???

ありえん。。。

『俺、目立ちたくないんですけど。』

学園長「え、、もう魔法界のほとんどの人が蒼空君のことを知ってるよ?
僕が蒼空君の写真付きで全世界に報告したから。」

「は?」

マジかよ.....

学園長「ま、でも蒼空君は報告しなくても目立つから(イケメンだから)報告してもしなくても一緒でしょ!!
ドンマイ♪」

今始めて学園長のことを恨んだ。

でも、とやかく言っても終わったことは仕方がない。

『この学園の人達やこの国の人達も俺のことを知っているんですか?』

学園長「あったりまえじゃないか♪♪」

はぁ、ユウウツだ....

出来るだけ目立ちたく無かったのに。

先生「ま、そういうことだから、蒼空教室にもどるぞぉー!」

Sクラスのみんな「「「ドンマイ♪教室にもどるぞ(よ)♪」」」

記憶操作すればいいけど全世界となったら、さすがにめんどくさいな。

やめとこ。

『はぁ、 テレポート』

俺はため息をつきながら言った。