20分後………。

服を持って帰ってきた滝沢くんは、私に差し出して、「これ着て来い!」と命令口調でいわれ、断るに断れなかった。。。

服を着た瞬間、『こいつ、センス良すぎ』と不意に思ってしまった。

「おーい!着替えたかー?」とカーテン越しに聞いてきた。

「着替えたよ。」と答えると、

「じゃ、早く出てこいよなー。」と滝沢くんが言った。

無理だよー!と思いながら、カーテンを開けると硬直している滝沢くん。

「た、滝沢君?大丈夫?」

声をかけると、「え、あ、うん。めっちゃ似合っててびくった。」

「え?そう?あ、ありがと。」

私のモテは今も健在らしい。

「ちょっと、写メ撮っていいか?買ってやるから。」と滝沢くんが言い出すので

「いいよこれくらい。私払えるし。。。」

「いいんだよ!奢られとけ!」

命令口調に押されてた。

ほんとに払えるのに、うちの家金持ちだから。。。

多分、デート気分で居たかったのかな?

こんな私と?!

ま、気にしない気にしない。