「おいごら、カッター返せや」
「絶対嫌。」
「は?それ僕のなんだけど?」
「僕とかきも。」
「死ね」
今僕は、隣の席の男子とカッターの取り合いをしている。
危ないと言うのはわかってるのに、とそのとき
ブシャ!!!!!
...え?血?なんで?
「痛っ。」
「ざまぁw」
隣の席の男子は血が出ていることに気づかなかったらしい。
「おいこら」
「あ?え、あ、え。」
「気づいたかよ。」
「ちょっとこれはヤバいやろ、先生に言うぞ。」
「大丈夫。」
「大丈夫じゃない。」
「...。」
怪我させたのお前だろうが。っていっても血見るのは慣れてる。怪我しまくり太郎だからな。そのとき先生が気づいたのか
「保健室いってきなさい。」
「はい。」
教室を出るとガヤガヤ煩かった。
次の日は何事もなく過ごしていた。
「「帰えーろ!!」」
まれいとさなが話しかけてきた。
「あれ部活は?」
僕は帰宅部なのでそこら辺よくわからない。
「休みだよ!!」
あれこれ話してるうちに【高木珠羽菜-タカギシュウナ-】が来た。
「なぁなぁ、今日さ、放課後学校で遊ばへん??」
「私無理。早く帰らないと。」
「じゃあ、私も…」
まれいとさなは帰ろうとしていたが、僕は、
「それいいね!!まれい遊ぼ??」
「ひかりがいるなら…」
まれいは渋々OKしてくれた。
「さなは?帰る?」
「んー、私も残ろっかな。」
「おおっ、みんなありがとー!!」
しゅうなは笑顔で言った。
そこへ【長野帆乃香-ナガノホノカ-】がやってきた。
「どしたーん??」
「みんなで学校で遊ぼうってことになってん。ほのかも入る?」
「え、私帰らな。」
「じゃあ、まれいとさなで送ってくるわ」
「おっけー。」
さなとまれいはほのかちゃんを送っていった。
僕としゅうなはと言うと…
「「なにこれすご。」」
入学式が明日に迫っていたので3年生が、黒板に絵を書いていたのだ。
「すごいやろー。」
得意げそうに先輩が言う。
「いやー、自分の方がうまいかな」
と、しゅうなは言った。
僕は書けないなーと思いながら隣のクラスに行った。そこには…
「おう、高木、何しに来た。」
「えー、様子見?」
「へーʷʷʷ」
結城とクラスの男子が群がっていた。
「何してんの?」
「机の高さ調節。」
「めんどくさそ。」
「まぁなʷʷʷ」
しゅうなと男子は黙々と話していた。
いや…まぁなって言っときながら喋ってるだけなんですけど…
と、心の中でツッコミを入れといた。
でも、所詮は好きな人。話しかけれるわけがなかった。
こう見えても昔は男友達しかいなかったのになーと、ちょっと凹む。
まもなくして、まれいたちが戻ってきた。
「ただいまー」
「おかえりー、って、ほのかちゃんも来たんやねʷʷʷ」
「うん!!暇やったから!!」
「じゃあ、遊ぼか」
遊びと言っても話すだけだけどねʷʷʷ
「さっきさ、先輩がさ、「ともちんってかわいくない?」って言ってたʷʷʷ」
「やめてʷʷʷ」
「あかんʷʷʷ」
ともちんとは、まぁ、うん。下ネタだ。
僕達が騒いでいると
「谷口黙れ。」
と、クラスの男子に言われた。
「なんでひかりだけなん!」
「お前の声しか聞こえてないから」
「耳おかしいやろʷʷʷ」
「うるせー、黙れ。」
やれやれとか思っときながら話を続けた。
「行ってこいよー。」
「ほらー、」
「はやくー。」
僕が結城のことを好きなのを知ってか、結城の方へ連れていこうとしてくるまれいとさなとほのかちゃんとしゅうな。
でも、バレたら嫌なので必死に抵抗した。