継母
「シンデレラ!」


なんと、継母と姉二人が現れました。
更に後から、大臣と兵士達も一緒に来ました。


シンデレラ
「お母様!!姉さん達も!!」


シンデレラは恥ずかしいことを忘れて、
継母達にすがるように
鉄格子にしがみつきました。


継母
「お前、どうしてこんなところに
閉じ込められているんだい!?」


シンデレラ
「えーっと……
これにはいろいろとワケがあって……」


継母
「とにかく……無事で良かったよ」


シンデレラ
「……え?」


シンデレラは、初めて継母から
優しく言葉をかけられたので、
ものすごく驚きました。


継母
「お前がいなくなってから、
心配でしかたがなかったんだよ」


シンデレラ
「お母様……」


一番目の姉
「今までイジメてて悪かったね……
反省したよ」


二番目の姉
「今さら許してもらえないだろうけど……
これからは四人で仲良く暮らそう?
家事も分担しよう」


あの姉二人まで、
シンデレラに優しくなっていました。


シンデレラ
「姉さん達……
うわーん!私こそ、ごめんなさーい!
顔も性格も悪いから
王子様が選ぶわけないって言って、
ごめんなさーい!」


一番目の姉
「いいのよー!本当の事だしー!」


二番目の姉
「そうだよー!私達もわかってたしー!」


シンデレラ
「だよねー!うわーん!」


四人は、一斉に泣き出しました。


──こうしてシンデレラは、
心を入れ替えた継母達と、
いつまでも仲良く暮らしましたとさ。


めでたし、めでたし……。


おしまい。


大臣
「待てーっ!!まだ終わりではなーいっ!!」


大臣がエンディングを遮りました。

 
そうです。まだ終わりではありません。