総務課内でのチェックが終了し、マニュアル作成が終わった、七夕の日。
残るは最終チェックが待ち構えている。
工場棟にある生産機械設備課へ新しいマニュアルをもっていって確認してもらって印刷業者へ手配する手順となっている。
とりまとめていた牧田先輩から午前中、話があった。
「今年も星野さん、よろしく頼むわね」
「わかりました。午後に届けにいきます」
そういえば牧田先輩、このところ綺麗になったような気がする。
爪もピカピカに磨かれていたし、髪の毛も艶やかだし、顔の血色もよくなったのか、化粧の仕方を変えたのか、印象が華やかに見えた。
牧田先輩と打ち合わせをしている最中、視線が気になって視線の方向に一瞬目を向けると桐島課長が資料を読みながらこちらをチラ見していた。
そういえば牧田先輩と親しくしているのを目撃してから一度も昼休みに非常階段にこなくなった。
ただの隣人だけでの接点だけじゃあなかなか桐島課長との仲を近づけるには至らない。
もやもやとしていて、二階堂さんもさすがにアドバイスしずらいだろうなあ。
そろそろ動かなきゃ。
昼休み、社員食堂で簡単な食事をとって非常階段へ向かう。
ドアを開け、まぶしい日差しとセミの鳴き声をいっぱい浴びて午後も元気にいこうと気持ちを切り替えた途端だった。
「お疲れ様」
ちゃっかり、といっていいのか、どうなのか、桐島課長がいつも座っていた上へ続く階段の真ん中に座ってのんびりとくつろいでいた。
残るは最終チェックが待ち構えている。
工場棟にある生産機械設備課へ新しいマニュアルをもっていって確認してもらって印刷業者へ手配する手順となっている。
とりまとめていた牧田先輩から午前中、話があった。
「今年も星野さん、よろしく頼むわね」
「わかりました。午後に届けにいきます」
そういえば牧田先輩、このところ綺麗になったような気がする。
爪もピカピカに磨かれていたし、髪の毛も艶やかだし、顔の血色もよくなったのか、化粧の仕方を変えたのか、印象が華やかに見えた。
牧田先輩と打ち合わせをしている最中、視線が気になって視線の方向に一瞬目を向けると桐島課長が資料を読みながらこちらをチラ見していた。
そういえば牧田先輩と親しくしているのを目撃してから一度も昼休みに非常階段にこなくなった。
ただの隣人だけでの接点だけじゃあなかなか桐島課長との仲を近づけるには至らない。
もやもやとしていて、二階堂さんもさすがにアドバイスしずらいだろうなあ。
そろそろ動かなきゃ。
昼休み、社員食堂で簡単な食事をとって非常階段へ向かう。
ドアを開け、まぶしい日差しとセミの鳴き声をいっぱい浴びて午後も元気にいこうと気持ちを切り替えた途端だった。
「お疲れ様」
ちゃっかり、といっていいのか、どうなのか、桐島課長がいつも座っていた上へ続く階段の真ん中に座ってのんびりとくつろいでいた。