「ねぇ、ここの問題、解き方わかる?」 「ああ、そこはXをこっちに移行して√を活用すれば解けるよ」 「…ありがと」 「…ん」 わたしは璃紅。 今、ライバルの夏目くんと図書館で勉強中。 実は言うとね? 夏目くんが主席でわたしが次席なの。 立場的には生徒会長してるからわたしの方が上なんだけど… 一応言っとくけど、あたしたちの間に恋愛感情はない。 ただの、よきライバル。 …なんだ、からね?