広瀬を初めて見たのは新入生歓迎会の日。
新入生代表のあいさつを緊張した様子も見せず、淡々と済ませ壇上から下りてきた広瀬。
冷静で冷めきっていて、全く人を寄せ付けない。
俺の中での第一印象はそうだった。
その印象が変わったのは、早くもその日の放課後。
下校中、奈々の隣で歩く広瀬の目を見た瞬間だった。
新入生代表のあいさつを淡々とした冷えきった冷たい目。
奈々の隣を歩く彼女は、そのときと全く同じ目をしていて。
その目は何故だかすごく寂しそうだった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…