「疲労ね…。」
美沙子を保健室のベッドに寝かせた後、保健医に美沙子を見てもらった。
するとそう言われ、昨日の疲れた表情の美沙子を思い出す。
倒れるまでやるなんて、やっぱり昨日の内に休ませておくべきだった…
「私、調理係の子達の様子見てこないといけないから此処に居れないんだけど…」
「ああ、大丈夫です。俺が此処に居るんで。」
「あら、そう?…でも須藤君、戻らなくて大丈夫なの?」
俺は保健医の言ってる意味が分からず不思議に思っていたが、今の自分の服装を思い出す。
…そうか、このまま来たのか。
大分目立ってしまったけど、美沙子…嫌がるかな。
「じゃぁ、須藤君…小鳥遊さんの事お願いね。」
「はい。」
俺が返事したのを聞いた後、保健医は出て行った。
それを見て俺はベッドの横に置いてある小さな椅子に座る。
小さな寝息を立てて眠る美沙子の顔を見てみると、昨日よりかは顔色が良い。
きっと準備で遅くまで残った上に、家でも寝ずに作業してたんだろうな…。
俺はそっと美沙子の頬を撫でる。
すると、んっ…と小さく声を上げた後、ゆっくりと目を開けた。