「うん、1発くらい殴られる覚悟で聞いた…」
「そうなの?まぁ殴ってたら俺が千尋の事殴ってたかな。」
またもやサラッと言う須藤君…。
あれ、赤松千尋と幼馴染…なんだよね?
昔から喧嘩とか日常茶飯事だったのかな…。
「千尋と喧嘩した後とか、嫌な事あったら小さい頃から婆ちゃん家に来てたんだ。」
「そうだったんだ…。」
「うん、その度千尋が迎えに来てくれてた。」
懐かしそうに目を細めながら言う。
なんだかんだやっぱり仲良しなんだな…。
私は少し羨ましくなりながら微笑んで、私の頬を撫でていた須藤君の手を握る。
「…帰ろっか。」
「うん。」
私は笑顔で頷いて、須藤君と手を繋いで歩き出す。
良かった、想いが通じたんだ。
こうやってまた、須藤君の隣に居ていいんだ。
勇気出して良かった。
付き合ってやっと両想いになった感じで、ちょっと恥ずかしいけど、これからもっともっと須藤君の事知っていきたいな--。