「やっぱり間宮さんってモテるんだね。」

「うんまぁ、奏羅に告白する勇者はなかなか居ないんだけどね…」

「だろうねぇ、まぁ僕もどっちかって言うと雨弥ちゃん派だしね。」

「えっ、そうだったんだ。」








一条君もやっぱり男だったのね…どっち派とか考える人だったんだ…。

私は茜君の告白そっちのけで、意外だなぁという目で一条君を見ていた。

いやいやいや、今は奏羅が何かしでかさないか見ておかないと…。








「そりゃ男嫌いの子より、大人しい可愛い子がいいでしょ。」

「え、一条君それは…誤解だと思うけど…」

「え?誤解って何」

「あっ、やばい!奏羅がこっちに来る!」









一条君が何か言おうとしていたのを遮り私達は自販機の前に戻る。

買ってるフリしておけば大丈夫だろう…!








「あれ?美沙子!…と一条…。」

「…そんな嫌な顔しないでよ。」

「うっさい、話しかけんな。」

「え、理不尽だね。」








先程告白されていた女子の言葉遣いだとは全く思えない…!

そして何も知らないかのように接する一条君さすがだなぁ!







「美沙子、こんな奴ほっといて行こ。」

「え、ああ、うん。じゃぁね、一条君!」








私は奏羅に腕を引っ張られながら一条君に手を振ると一条君も笑顔で振り返してくれた。