体育祭当日。

熱気に包まれている中、私はテンションは上がりきらずため息ばかりだ。

須藤君に別れようと言われた次の日、勇気を出して須藤君のクラスに行った。

しかし教室に彼の姿は無かった。

まぁそれは予想の範囲内だったので、放課後怖かったが第2校舎裏に行ってみた。

そこにも彼の姿が無くて、一条君と広田君の姿だけだった。

昨日も教室と第2校舎裏に行ってみたが全くと言っていいほど須藤君の姿が見当たらない。

今日の体育祭、競技に参加はしないが出席する感じの事を言っていたので須藤君のクラスを探してみれば見つからない。

サボっていると言うよりも、これは、確実に避けられている。

はぁ、と大きなため息をつくと、







「美沙子ちゃん大丈夫?」

「うん、大丈夫…かなぁ?」

「…うん、大丈夫じゃないねぇ。」








のほほんと言う雨弥。

もちろん、雨弥と奏羅には全部話している。

話を聞いた時、奏羅はもう激怒していたし雨弥も珍しく怒っていた。

でも雨弥が怒っていたのは須藤君にではなく、私にだった。

何でちゃんと話さなかったの⁉︎とプクッと可愛く頬を膨らましながら怒っていた。







「あれ、奏羅は?」

「飲み物買ってくるって言ってたけど…遅いねぇ。」

「あー、私も飲み物買って来ようかな。」

「出番もう少し先だし、今の内に行っておいでー!」







そう言って雨弥は手を振って送り出してくれた。

飲み物買う前に手洗っておこうかなぁ…。

そう思い自販機に向かう前に水道を目指した。