[放課後第2校舎裏に来て]
連絡先を聞かれた事件から数日後、朝起きて見てみれば私の携帯にはそのシンプルなメッセージが来ていた。
連絡先を交換してから初めて来たメッセージ。
こ、これは…!呼び出し…⁉︎
もしかして殺られる…⁉︎
だって、なるべく校舎裏に来ないでって言ったのはあっちだよ⁉︎
なのにその校舎裏に呼び出しなんて……アーメン。
そして私は絶望しながら学校に向かったのだった。
「何それ、あたしもついて行く!」
「雨弥もついて行く。」
「い、いい!大丈夫!1人で大丈夫だから!」
「「何言ってるの⁉︎」」
同じ顔が2つ、私に迫りながらハモる。
怪我云々とかではなく、この件に関して2人を巻き込むわけにはいかない。
私が蒔いた種だ、私1人でなんとかしなければ…!
「美沙子ちゃん、暴力振られるかもしれないんだよ?」
「あいつのグループの奴も呼んでるかもしれないし!」
「大丈夫!大丈夫だから!私を信じて。」
そう真剣な顔をして2人を見て言えば、2人は黙った後、分かった、と小さい声で返事をした。
信じてもらえた私は笑顔になって、ありがとう、と言えば2人は心配そうに私の事を見る。
「もし何かあったら連絡して!すぐ行くから!」
「うん、分かった。」
そう奏羅と約束し、私は運命の放課後を迎えたのだった。