「美沙子ちゃん、男の人に何処か連れて行かれちゃって!」
「間宮さん達は?平気なの?」
俺は焦りながら間宮さんに聞けば、雨弥達は大丈夫、と返された。
しかし続けて、でも美沙子ちゃんが!と泣きそうな声で訴えられる。
俺は間宮さんに今まで何があったかを聞き、何となく察した俺は、俺に任せて、そう言って電話を切った。
あのゲーセンの近くには倉庫があってガラの悪い奴らがよく溜まっていると話を聞く。
俺はその事を思い出し、倉庫に向かって走り出す。
ゲーセンで男に捕まるとか…本当何やってんだよ…。
俺は美沙子にも美沙子を連れて行った男にイライラしながら舌打ちをした。
ー倉庫の前。
少し息を切らしながら俺は勢いよく倉庫の扉を開ける。
そして俺の目に入ってきた光景は、美沙子の上に跨っている男の姿。
しかも美沙子は手足を縛られていて、服が肌蹴ている。
男が今から美沙子にしようとしてる事は1つしかない。
俺はその状況を見て理性が切れる。
その男は俺に何か言ったかもしれない、俺も男に何か言ったかもしれない。
しかしもうそんな事は覚えていないくらい頭に来ていて俺は男の胸倉を掴んで殴った後、倒れた男の上に跨り無我夢中で殴り続けた。