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テストも終了しいつも通りの昼休み。
直也は購買に昼食を買いに行った為、俺と真純の2人でいつもの場所で待っていた。
どうやら最近千尋は学校に来ていないらしくテストも受けていないので追試決定らしい。
追試の時は直也が無理矢理にでも引っ張ってくるそうなので俺達が心配する事は何もない。
「彼方ってさぁ、何で美沙子ちゃんなわけ?」
急に俺に話題を振ってきた真純は嫌な笑いをしながら聞いてくる。
何で美沙子って…それは…
「あ、やっぱさぁ…」
「…何?」
「間宮姉妹だろ⁉︎」
閃いた真純は瞳をキラキラさせながら俺に詰め寄る。
…間宮姉妹…?何で今あの2人が出てくるんだ。
俺が眉間に皺を寄せながら疑問に思っているのなんてお構いなしに真純は続ける。
「可愛いよなぁ…おれは奏羅ちゃん派かなー?」
「言ってる意味が分からない。」
「意味って…あれだろ?間宮姉妹に近付く為に美沙子ちゃんと付き合ってんだろ?」
真純の言いたい事が分かり、俺は1つため息をついた。
そんな事の為に付き合ったりするかよ…