---


あれから数日後。

1度も彼の姿を見ていない。

しかし、昨日彼からメッセージが来ていた。

[放課後、会いたい。]

いつも通りのシンプルなメッセージ。

会いたい、なんて今まで言った事ないくせに何を今更。

腹が立って返していないメッセージの後に今日の朝、またメッセージが来ていた。

[話したい事がある。]と書かれていた。

私には話す事なんて一切ない、そう思いそのメッセージにも返事をしていない。







「美沙子ちゃん、元気無いね…」

「そう…?」

「たまにはさ、放課後どっかパーっと遊びに行く⁉︎」






奏羅の提案に雨弥は笑顔で、それいいね、と返事をした。

いつも迎えが来る2人とは基本放課後遊んだりはしない。

なので奏羅からのお誘いは嬉しいが、はっきり言って今は遊びたいと言う気分ではない。








「何かそうゆう気分じゃないかも。」

「何言ってんの!そうゆう気分じゃない時こそ遊ばなきゃ!」







じゃぁ今日の放課後決定ね、と言って奏羅は自分の席に戻っていった。