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時は遡る事、一週間前の事である。
高校2年生に上がった私は放課後、新しいクラスの女の子達大人数でババ抜きをしていた。
そう、ただのババ抜きのはずだったのに。
ラストゲームのババ抜きで負けた場合、罰ゲームが課せられた。
まぁ結構な人数がいるし私は負けないだろう、と思っていたあの時の自分を呪いたい。
そう、案の定私は負けてしまい罰ゲームが課せられた。
ー不良グループの1人、須藤 彼方の素顔を撮ってくる事ー
チキンの私はその罰ゲームを聞いて、無理無理無理無理!と訴えたが負けた私の言葉を聞いてくれる人は誰1人居なかった。
須藤 彼方とは、私と同じ学年の不良グループの1人。
銀髪でいつも黒のマスクをしている目つきの悪い男だ。
つまり、素顔というのは、誰も見た事が無いと言われている黒マスクの下の事を指している。
不良グループの1人だ、そんな容易な事ではない。
でも無理だと言っても聞いてくれない、もうこれはやり遂げるしかないんだ…。
そう思って行動出来たのは1週間経った日の事、昼休みにいつも彼らが溜まっていると噂の第2校舎の裏に来た。
物陰に隠れながら標的の彼を探していると後ろから声をかけられて…
そして、現在に至るのだ。