「んぅ…」
俺の隣でスヤスヤと眠る美沙子の寝顔をジッと見つめる。
本当長かった気がする…。
付き合ってから少しずつ惹かれていって、美沙子の全てを欲しいと思ってからここまで長かった。
俺は今までの事を考えながら、愛おしくて美沙子の頬を撫でる。
「ん…須藤君…?」
「御免、起こした?」
「ふふっ、ううん…」
美沙子は少し照れながら微笑んで、俺にすり寄って来る。
…あー、帰したくないなぁ。
でも、もう外は暗いし美沙子の家族が心配するだろうし送らないと…。
「美沙子、そろそろ帰らないと。」
「…うん。」
「…そんな顔しないで。俺も寂しいから。」
「うん…」
明らかに寂しそうな顔をした美沙子の頭を撫でると、ギュッと抱きついてくる。
…我慢しろ、俺…。
一度深呼吸した後、帰る準備しよっか、と優しく問いかけると美沙子は少し離れた後頷く。
のそのそと布団を出て行って服を着始める美沙子の後ろ姿をジーっと見つめる。
俺は耐え切れず美沙子の名前を呼び、振り返った所でキスをする。
「す、須藤君…!」
「何?…ふっ、美沙子顔真っ赤。」
「だ、だって…」
まぁ、なんとなく予想はつくけど。
さっきの行為の事を思い出して恥ずかしがってるんだろうな…可愛い…。