ちゅっちゅっと軽く口付けをしながら、須藤君の手はゆっくりお腹を撫でながら再び私のキャミソールの中に入ってくる。










「あ、あの、ちょっと待って…!」

「………何?やっぱり、嫌?」

「いや、その、嫌…とかじゃなくて…」











止められた事が不安なのか少し悲しそうな瞳で上から私を見下ろす。

そんな…悲しそうな瞳で私を見ないで…!











「あの、あのね…」

「…いいよ、ゆっくり自分のタイミングで言って?」

「その…私…初めて、だから…」











恥ずかしくてもごもごと小さい声で必死に伝える。

いや、何言ってんだ自分!って感じだけど、でも伝えないと…

てか、初めてって…重い?引かれる?

引かれたら…ど、どうしよう…。










「…え?ちょっと待って。…初めて…?」

「う、うん…。」

「え、でも、中学の時に付き合ってたって…」

「付き合ってたけど…キスまでしか…」










だって中学生だよ?それなりに清いお付き合いしかしてないよ私…。

私の言葉を聞いて、須藤君はびっくりしていた顔を崩して、はぁ…と大きなため息をついて項垂れる。

た、ため息…やっぱり引かれた…。











「ご、ごめん。やっぱり嫌だよね?初めての女とか…」

「え?何で嫌なの。」

「だって…重い?かな…と。」

「何で。むしろ嬉しいんだけど。」










優しく微笑みながら私の頭を撫でる。

その表情と優しい手つきに私の顔はポッと赤くなる。

こんな美形の顔が近くで私の事を愛おしそうな瞳で見下ろしながら笑ってる…!

しかしすぐに須藤君の表情はみるみるうちに曇っていく。










「どうしたの…?」

「いや、本当に俺最低だなって。」

「え?」

「初めての美沙子に対して無理矢理…」










どうやら先程の自分の行動を思い返して後悔している須藤君。

確かに怖かったけど、須藤君の事が嫌なわけじゃないし、それにもう今は大丈夫だから…。










「須藤君、大丈夫だから。」

「でも…」

「だ、だからね⁉︎その…優しく…して、ください…」










私は恥ずかしくて顔を背けながら小さい声でお願いをする。

絶対、今私の顔真っ赤…!

本当さっきから私恥ずかしい事しか言ってない!

私は恥ずかしがりながらも全然反応が返って来ない須藤君の方向をチラリと見る。

そうすると須藤君の顔は赤く染まりながらも、目はギラリと私の事を見ている。










「分かった、出来るだけ、優しくする…」











そう言って私に口付けをする。

2人で深く甘い波に飲まれていくーーー。