マスクの下…初めて見る須藤君の素顔。
鼻筋は高く、色気のある薄い唇。
元々肌は白いなぁ…とは思ってたけど、マスクを取ってみると、やはり整った顔をしていてとても美形だ。
初めて見る素顔をジーっと見つめていると勢いよくキスをされる。
決して優しくはない。
「…んぅ⁉︎」
どうしたらいいのか分からず何も出来ずにされるがままになっていると、唇の間を割って須藤君の舌が入ってくる。
いきなりでびっくりして須藤君の胸板をトントンと叩く。
すると唇を離してくれた須藤君は冷たい視線で私を見下ろす。
そしてその視線のまま、須藤君の手は私のブラウスのボタンに手を伸ばす。
「ちょ、ちょっと待って!」
「………」
「須藤君待って!」
私の制止を聞かず須藤君はボタンを外そうとする。
須藤君の手を掴んで阻止しようとするが、ビクともしない。
ブラウスのボタンを全部外し、須藤君はキャミソールの下に手を滑らす。
そして私の上に覆い被さって、キスを1度した後首元に唇を寄せる。
手は私の胸元に到達していてブラの上からだが、触られている。
何で…何でこんな事…。
私は涙目になりながら須藤君に抵抗する。
「お願い!やめて!」
「……」
「っ嫌!須藤君!…お願い…」
私はもう耐え切れず涙を流してしまった。