今…何て…?
「元カノの話、聞いたんでしょ。」
「え、あ、あぁ…うん。」
私がその話を知ってるって事を聞いたって事は、一条君か広田君が言ったんだろうな…
「引いた?軽蔑した?」
「そ、そんな事」
「だから俺の事避けてるんでしょ?」
さっきから私の言葉は聞きたくないと言われているみたいに全く話を聞いてくれない須藤君。
何で、私が須藤君の事を軽蔑しないといけないんだろう。
確かに、避けてたのは事実だし…でもそれは嫌いになったからとかではなくて…。
「ねぇ、美沙子。本当の事言って。」
「…須藤君こそ…本当の事言ってよ…」
「え?」
本当の事って…何。
須藤君こそ、私に対して思ってる事も言いたい事もあるんでしょ?
駄目だ…もう、不安が溢れて…
「私じゃ、不満なんでしょ?物足りないんでしょ?」
「え…?美沙子?」
「元カノには1週間で手出したのに、私に手出さないのはそういう事でしょ⁉︎」
須藤君の驚いたような顔が私の瞳に映る。