その日から、私は一人で行動することになった。
それから、泉と喧嘩して3日たった時に事件は起きた。
「わっ!」
私が一人で廊下を歩いていたら、何もないところで転んでしまった。
「…痛い」
恥ずかしいなぁ、なんて思って立ち上がろうとした時…
「大丈夫?」
そう言って手を差し出された。
「…鈴木くん、ありがとう」
やっぱり、好きだなぁ。
「いえいえ、今度は気をつけてね!日山さん」
だから、泉にこの人を渡したくない。
「す、鈴木くん!」
「ん?どうしたの?」
勇気を出せ、私。
「放課後、バスケ見に行ってもいいかな?」