「だから、せーので言おう!」 「オッケー!」 「じゃ、いくよ?せーの!!」 「「4組の鈴木くん!」」 …え? その時、空気が凍りつくのがわかった。 「え?里緒が言ってるのって…あのバスケ部の?」 「うん、もしかして…泉も?」 「…そうだよ」 ピキッ…その瞬間、私達の間にあった"何か"が音をたてて崩れ落ちている気がした。