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「ほら、着いたぞ。いつまでぼーっとしてるつもりだよ。」




「……んー。」




「眠いのか?」




「…んー、?」




久しぶりにお腹いっぱいになったのか急に眠くなった




「もうちょっとで、山南さんの部屋に着くから我慢しろよ。」




「……はい。」





「分かってないだろ、馬鹿野郎。」



すると永倉さんは私の前にしゃがみ込んだ



「え?」



「眠いんだろ?部屋までおぶってやる。」



「でも…」



「大丈夫だ。気にするな。ほら、乗れ。」



「はい…、ありがとうございます。」



私は永倉さんの背中に寄りかかった



「乗ったな?」



「はい。」



「うしっ、ならしっかり掴まっとけよ。」



私は永倉さんの首元に腕を巻き付けて体を寄せた



「眠いなら寝てていからな。」



「…は…ぃ……」



一気に気が抜けたのか永倉さんに返事をした後すぐに寝てしまった