ふいっとおじさんか顔を逸らした
「お嬢ちゃんまだ食うか?お代わりあるで。」
「欲しくないです。」
もうお腹いっぱいで何も食べれない
「そうか。じゃ、また明日にでも来いや。」
「…行かないです。」
「なんや、このお嬢ちゃん無愛想やの。もっと笑ったらええのに。」
「……。」
「彼女は極度の人見知りなんだよ。な?」
私が答えられない代わりに永倉さんが慌てて入ってくれた
「ほうなんやね。なら、仕方ないな。まぁ、いいわ。また来てくれな。あんさんは代金はろうて貰うで。」
「そう来たかー。はいよ。」
「まいど。ゆっくりしていきな。」
おじさんはそう声をかけると私たちの席から離れた
「……あの、」
「ここのうどん美味しかったろ?」
「え?あ、はい。」
「ま、俺も食べたしそろそろ帰るか。親父ー、またなー。」
永倉さんが店の中にそう呼びかけると
「まいどー。」
と、おじさんの声が聞こえた
「…ご馳走様でした。」
永倉さんみたいに大きな声で言えないから小さな声で私も続けて言った
当然小さかったからおじさんは聞こえてなかったけど代わりに永倉さんは私の頭を撫でてくれた
「いい子だな。」
そう微笑んでくれながら