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その夜私たちは土方さんの許可をちゃんともらってから外に出た



「……ふぅ。」




「大丈夫だ。何かあったら俺が守ってやるから。」




ぽんっと永倉さんは私の頭を大きな手で撫でた




「はい。」



永倉さんの手は暖かくて安心する



「さ、行こうか。」



永倉さんの大きな手は私の手を優しく包み込んだ




手から伝わる温もりに不思議と安心した




「それにしてもお前の手は冷たいな。」




「そうですか?いつも寒いんで多分それで冷たいのだと思います。」




「なら、いいけどよ。」



永倉さんは無理すんなよ、と言ってくれた



その言葉を聞いた私はぽかぽかと心が少しだけ暖かくなった気がした



「今夜は何か暖まるものを食うか。なら、うどん食うか。」



「…うどん?」



聞いたことない名前…



「あぁ。さ、早く行かねぇと閉まっちまう。」



「はい…。」



不安になりながらも永倉さんについて行った