「町に来てみたのはいいものの、どう探したらいいんだ?」



賑わう町並みの中俺はどうしたらいいか悩んでいた



「団子食って帰るか。」



俺は近くの甘味処に寄ることにした



「いらっしゃい。」




「みたらし団子を二つ。」



「そちらの方は?」



店の者は俺の後ろを指で指す



「は?!」



俺は後ろを振り向いた



「探すの諦めて団子屋ですか。全く、呆れますね…。あ、僕はみたらし団子五つと、餡蜜を二つで。」



「はいよ。」



総司は何食わぬ顔でさっさと空いている席に座った



「ほら、早く永倉さん。」



「あ、あぁ。」



俺は仕方なく席についた



「さて、永倉さん全て白状して貰いますよ。」



「……!」



「バレてないと思いましたか?甘いですよ。」



(総司には敵わないな。)



諦めて全て話すことにした



「絶対誰にもいうなよ。」



「それは自信がありませんよ。まぁ、甘味を奢ってくれるなら別ですけど。」



「…今日は奢ってやる。だから、誰にも話すんじゃ…、」



「はい、おまちどさん。」



話の途中で甘味が運ばれてきた



「あ、すいません。餡がたっぷりの団子を三本追加で。」



「ありがとさん。」



総司はすかさず団子の追加をしていた



「今日の分を奢ってくれるなら誰にもいいませんよ。」



総司は団子を頬張りながらそう告げた



目は真剣だったため俺は信用して話すことに決めた



昨夜の出来事から全てを