「その刀は?今の話と関係があるんですか?永倉さん。」



「(…!)昨日その子が落としていった刀なんだよ。分かるのは名前と顔くらいだけだし、どうしたらいいか分からなくてな。」




顔に出さずに驚き饒舌のように半分嘘を並べた



「刀はとりあえず土方さんに預けて置いてさっき山南さんとどうしたらいいか話し合ったんだよ。で、結果ここにいるんだ。」




「…面白くないです。」



総司はそう告げると何も言ってこなくなった



何も言わなくなった総司はそこに座り込んだ



どうやらまだ居座るつもりらしい



「で、土方さんどうするよ。」



俺がこの部屋を出ようが出まいが総司は俺達に付きまとうつもりらしい




俺は聞かれても良さそうな質問を告げた




「お前が預かってろ。で、町で会ったときに返せ。んな、人様の物騒な物をずっと預かっておくつもりは無い。分かったらさっさとその刀を持っていけ。今日非番だろ?だったら外出許可をやるから、探して来い。」



「ありがとうな、土方さん。じゃ、俺は失礼するぜ。」



俺は月子の刀であろう刀をもち部屋から出た



部屋を出た途端無意識にため息が出た



「許可をもらったことだし、外に出るか。」



何か少しでも多く月子について町に出て探してみることにした