「うぉっ!総司?!」



「総司、てめぇ何度言ったら分かるんだ!声をかけてから部屋に入りやがれ!」



「やだなー、僕と土方さんの仲じゃないですか。」



「いつから俺らはそうなったんだよ。」



「まぁまぁ。というか、僕がなんですか?」



探るように俺らを見た



「総司って呼んだ覚えはないぜ!」



「永倉さん、大人にもなって嘘つくんですか?」



「そ、そそそそ、そんな訳ねぇよなー。な、土方さん。」



焦りすぎてすごい噛んでしまう



俺じゃどうする事にも出来なくて助けを土方さんに求めた




「帰れ。お前には関係ない。」



「えー?僕さっきの話聞いてましたよ?永倉さんが月子さんという方に恋してるって。」




「お前、どこから聞いてた。」




土方さんは鋭い視線を総司に送ったが当の本人には効かなかったようだ




「永倉さんがここに来る前からです。山南さんの部屋を出たあとからつけてました。」



「ッチ。」



「月子さんって、今山南さんのところに居るのですか?」



「屯所は女人禁制だ。俺が連れ込むわけないだろ。」



「嘘つくんですか?土方のくせに。」



「呼び捨てにすんな、総司。俺は嘘なんかついてない。永倉は昨夜助けた女に一目惚れしたんだとさ。ったく、皆より遅く帰ってきたと思ったらそう言うことだったんだとよ。」



「だから、昨日遅かったんですね。山南さんとはどう関係があるんですか?」



「山南さんもそこにいたからだよ。」



「ふーん。」



一先ず総司は納得してくれたみたいだ



土方さんの言う通りこいつが一番厄介だな…



内心ほっとしてると総司がさらに追い打ちをかけてきた