部屋を出た後向かった先は土方さんの部屋




「土方さん、ちょっと話があるんだが…、」



「永倉、お前は礼儀というものを知らねぇのか?」



「さぁ、忘れちまった。そんな事より土方さん。」



「ったく、なんだ?」



「山南さんが見つけてきた刀を少し見せてくれねぇか?」



「ほら。」



土方さんはあっさり俺に刀を渡した



俺は昔から刀が好きで刀を見るのが好きなんだ



それを知ってなのか土方さんはあっさり渡したんだと思う



俺はただ刀を見るだけに来たんじゃない



この刀を調べに来たんだ



「この刀見たことないな。それに古いのに綺麗な状態だぜ…。それに何かが変だな…」



「お前もそう思うのか。」



「土方さんもか?」



「あぁ。何かが普通の刀と違うみたいなんだ。まぁ、なんとなくそう思うだけだけどな。」




「でも、この刀いいな。大事にされているんだな。」




山南さんはこの刀は月子の近くに落ちてたって言ってた



(じゃあ、この刀は月子のものか?でも、月子は刀を扱えるのか?)



けど月子の手には剣だこは見当たらなかった



寧ろ柔らかい手だった



「永倉?風邪でも引いたのか?急に赤くなって」



「いや、風邪は引いてない。」



「あぁ、そうか。月子が好きなんだったな。」



「なっ…!」



「わかり易い。」



「なんで土方さんにまで…。」



「山南さんまでにも言われたか。ま、それほどわかり易いんだよ。他のヤツらにバレないように気をつけろよ。特に総司の奴には…、」



ガラ



「僕がなんですか?」




そこに運悪く総司が部屋に入って来た