春香は手を振り返していたけど、 私はどうしていいか、分からず、 ただつっ立っていた。 「行こう」 と、春香に手を引かれた。 紗弥香さんのいたテーブルに着くと、 紗弥香さん以外の人が数人、座っていた。 入り口からは、柱のかげになって、 見えなかったらしい。