家に着いたのは6時半。



昂君と地元の駅で夕飯を食べたけど、陽菜や大地、りっ君の言動が気になって…

会話の半分も覚えてない。


鳴海が何も言わずに帰ってしまったのも気になる。




帰り際。


家に送ってくれた昂君は、私の頬に触れて微笑むと



「また明日。」



いけない。


せっかく憧れだった昂君と居たのに私ってば他の事ばっか…



「はい。また明日。あの…っ。明日も練習終るの待っててもいいですか?」


「うん。そうしてくれたら嬉しいな。」


やっぱりカッコイイ…。


微笑んだ昂君の笑顔は、家のライトに照らされてキラキラ眩しかった。








陽菜が目を腫らして家に来たのはその数時間後だった。