次の日陽菜と大地が一緒に登校した。
「陽菜!」
「はづ〜!」
二人は付き合う事になった。大地は、まだ恋はよく分からないみたいだけど、陽菜が毎日男の子の話をするのも、誰かとデートしてるのも嫌だったらしい。
「とりあえずお試しみたいな感じで大地を丸め込んだ感じ〜。」
少し不服そうに、でもすごく嬉しそうに陽菜は説明してくれた。
「おめでとうっ♪本当に良かった〜!」
「はづは?」
ギク―
やっぱり私も報告しなきゃね…。
「付き合った…よ。」
「本当に〜?おめでとう♪陽菜も嬉しい!」
ごめんね陽菜。
陽菜には言えない。2年前の鳴海との事も、返事をする時に鳴海の顔が浮かんだ事も。
何で言えないのか分かんない。
たぶん私はこれ以上壊したくないの。
あの居心地のいい放課後を。
私、心のどこかで感じてる。
陽菜と大地が付き合った事で、あの放課後が変わっちゃうって。
ごめんね陽菜…。