ピリリリ―
私の携帯が鳴った。
「ちょっとゴメン!」
慌てて教室を出て通話ボタンを押す。
「も…もしもし!」
『あ、葉月ちゃん?今大丈夫?』
「はい。」
昂君だ。
『あのさ、今日俺部活休みなんだよね。夜、暇してたらちょっと遊ばない?』
「あ、はい!暇で…っ」
グイッ―
携帯が奪われる。
「もしもし?昂君、コイツまだお子様だからやめといた方がいいっすよ。」
『は?鳴海?お前何…』
「ぢゃ。」
ブチッ―
昂君との通話終了。
「鳴海…何すんの最低!何勝手に電話すんの?せっかく昂君とデートの約束してたのに!」
教室に居たはずの鳴海がこれまた冷たい顔をして立ってる。
「お前やめとけ。お前と昂君ぢゃ釣り合わねぇよ。」
はい?
「鳴海が協力してくれたんぢゃん!今更何なの?!」
「うるせえよ。黙れ。」
首を捕まれて無理矢理顔を近づけられる。
キス…
なんか何度もされてたまるか!
私は思いっきり顔を背けた。よりによって下に…。